小学校、中学校における特殊学級について放課後等デイサービスのリフレームワンが解説します。

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小学校、中学校における特殊学級とは何ですか?

お悩み相談Q&Aの画像 特殊学級は、心身に軽度な障害があるため、通常の普通学級では適切な教育が受けられない子どものために必要に応じて小・中学校に置かれるもので、精神薄弱、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、情緒障害に分かれており、教師は各障害ごとに配置されています
特殊学級では、個別指導や小集団による指導、また刺激の少ない教室を用意したり、教材・教具を工夫したりするなど、一人ひとりの状態に即した教育が目標とされています
LD児が入級するとしたら精神薄弱特殊学級が多いかと思われます。その指導内容は以下の通りです。
①日常生活の指導
衣服の着脱、食事、掃除、あいさつ、整理整頓、体の清潔などの身辺自立を目標とする
②生活単元学習
行事・季節・トピックなどを題材とした具体的活動を通じて国語・算数・道徳・特活などの内容を指導する
③作業学習
職業・家庭生活に必要な基礎的知識・技能と勤労を重んずる態度を養うとともに、社会参加する力を培うことを意図し、園芸・カレンダー作り・版画・料理などの指導を行う
④教科別指導
個人の能力に応じた指導を反復して行う。
⑤交流
行事・学級活動・部活動・教科指導などを通して、集団参加を円滑にするための経験を深める。
普通学級との違いとして言えることは、特殊学級では本人の能力・意欲に合わせて本人のペースで活動でき、すべて本人が参加できる課題が設定されるため、本人の達成感は大きくなるということです。そして特にLD児の場合、他の障害の子よりできることが多いため、有能感も生まれやすくなります。
しかし逆に、ADHDや自閉症など様々な障害を持つ子が集まるため、学級の中でも一律化された教育が行われがちであったり、少人数のクラスであるためにADHDや自閉症を抱える児童は他の子どもとの会話が望めない状態もあり、また担任の数が多いとはいえ、より障害の重い子どもに手を取られがち、というのが実情のようです。 LD児が特殊学級を選択した場合、本人のプライドが傷つけられることも考えられるため、家族がそれをどうフォローしていくかが課題となってきます。
また、中学校の特殊学級では、評価(成績)が5(10)段階評価ではなく文章による評価であることが多く、卒業後、希望する高校などへの進学が困難になる場合もあるので、入学前に評価の方法などをよく調べておく必要があります。一般には中学校の特殊学級を卒業すると、養護学校の高等部に行く例がほとんどのようです。
一週間の時間割はその学校の事情により千差万別といってもよいくらい違いがあります。
一般的には特殊学級に進むのは、就学時検査での診断によりますが、地域によってはかなり親の希望が優先されることもあります。

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