LDや高機能自閉症、自閉症の子どもたちは、勉強の場でも遊びの場でも、同年齢の子どもたちと
その場を共有することが非常に苦手です。また、高学年になるほど、
学力の差が顕著になり、回りとの違いを本人が自覚するようになると
共有化できる時間、場所はさらに少なくなります。
このようなことから、
LDや高機能自閉症、自閉症の子どもたちの多くは、学校では友達ができず、遊び相手は近所の幼い子どもたちばかりという状況が生じてしまいます。学校を核とした友達づくりを子ども同士の対等な人間関係に期待しても、その実現は難しいことでしょう。
友達を作る環境づくりが大切であることを学校に理解してもらい、学校全体で取り組みをお願いすることが必要です。
親の姿勢として重要なのは、親の視点で友達を探すのではなく、あくまで子どもの視点で探すこと、また、その機会をできるだけ多く持つことです。
子どもが自主的に友達づくりができるように、できるだけ沢山の子どもたちとの共有の場所、時間を持ってください。
共通の趣味やスポーツなどがそのきっかけになるでしょうし、同じレベルの子どもたちとのトレーニングの場が出会いの機会になるでしょう。
また、親戚やいとことの付き合いを積極的に行い、様々な人や考えがあることを経験、理解させることも社会性を身に付けるために大切なことです。