子どもの行動上の問題にいち早く気付くのは親です。異常行動があっても子どもが小さな頃は、同年齢の子どもたちとの差が顕著に見れないため、そのまま放置しがちです。
しかし、親が感じた第6感は的を得ていることが多いものです。なるべく早期に専門機関で診断を受けることが大切です。
子どもの異常を感じている親の気持ちは、一方でやがて治るだろうと期待感を持ち、他方では早く専門医の診断を受けなければ取り返しのつかないことになってしまうのでは、との不安が生じ、その狭間を揺れ動くことになります。
LDだけでなく、すべての病気・障害に言えることですが、早期に発見することは張本人の心構えの確立や就学に際しての学校との対応、二次障害の未然防止など全てに意識的に対応し、行動できることにつながります。
逆にLDであることを認知できるのが遅ければ遅いほど全ての問題に対して場当たり的な対応しかできなくなり、暗中模索で行動せざるを得ないことになります。
専門機関できちんとした診断を受けることも大切なことです。受信した医療機関がLDに対する知識が少ない期間であった場合には、その診断結果はLDの複雑な特性から診断ともいえないコメントを得るだけで、そうあって欲しいという親の期待と重複して、さらに発見が遅れることにつながってしまいます。