
一般的な授業内容には、生徒一人ひとりの障害や能力に応じ、職業生活や家庭生活に必要な知識と技能を身に付けさせることを中心にカリキュラムが組まれています。例えば職業教育としては作業教育に重点を置き、木工・金工・農業・印刷・調理・縫製・窯業などのコースを設け、LDなどに悩む方の将来の生活自立を目標とした現場実習を取り入れたりすることもあります。 また、園芸などを通して情緒の発達や安定を図ったり、クラブ活動などを通じて余暇の過ごし方を充実させるなど、様々な試みがなされています。一般の高校に比べると保護者会や就労のための見学会・説明会などが頻繁に行われ、親同士の交流が盛んなところもあります。 卒業時には療育手帳を取ることを勧められ、その上で就労斡旋を受けますが、近年は不況のために就労状況は厳しいようです。
なお、横浜や福岡などには、高等養護学校といって軽度知的障害の子どもを対象とした学校があります。ここは自主通学できるなどの制限はありますが、LD児及びその周辺児には適した後期中等教育の場の一つではないかと思います。